「人間の限界」が示した自動運転の現実! 「1人で管理は5台まで」の冷徹ルールをご存じか

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羽田空港でのJAL機と海保機の衝突事故は、人的監視の限界を浮き彫りにした。英コベントリー大学の研究では、ひとりの担当者が最大5台の自動運転車を安全に監視可能であることが示され、都市交通の効率化と安全性向上に向けた運用戦略の重要性を示唆している。

複数車両管理の効率性

英国(画像:Pexels)
英国(画像:Pexels)

 英コベントリー大学の研究チームは2025年5月、「Computers in Human Behavior」に発表した研究で、ひとりの担当者が

「最大5台」

の自動運転車を同時に安全に監視できることを報告した。自動運転車の試験運用は英国全土で広がりつつあり、路上で問題が発生した場合に遠隔で即時介入できるスキルを持つ人材の配置は、安全性と信頼性の両面で不可欠となっている。

 こうした遠隔監視の仕組みは、

・無人バス
・無人配送車
・ロボタクシー

など、複数の車両が固定ルートを走行するサービスで今後活用される可能性が高い。担当者はエリアを分割して各車両を監視する形になり、現状では監視対象は無人の自動運転車に限定され、車両内にドライバーがいる個人用自動運転車は含まれない。

 複数車両の同時監視により、効率性は向上し、人件費などの運用コストも削減できる。その結果、事故リスクも低減される可能性がある。ただしひとりの担当者が集中力を維持し、過負荷にならない範囲で監視できる車両数を正確に把握しておくことが重要だ。

 監視能力を超える運用は、効率の低下や事故リスクの増加につながるため、都市規模や路線密度を踏まえた運用戦略の策定が求められる点も見逃せない。

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