「安く買えるから……」 中古車の“個人間売買”は本当に信用できるのか? 「今売らないと損」という業者より安心? 自由の代償を再考する
中古車の個人間売買は、認知率43%、利用意向52%と着実に浸透。業者手数料回避や価格交渉の自由度から金銭的メリットは大きい一方、契約不履行や説明不足などトラブルも頻発。制度上の監督限界が背景にあり、消費者リテラシーの向上と取引秩序の確立が市場拡大のカギとなる。
金銭的メリットが大きい個人間取引

インターネットオークションやフリマアプリの普及により、中古車の個人間売買は選択肢のひとつとして定着しつつある。cars株式会社(東京都渋谷区)が2023年に公表した調査では、個人間取引サービスの認知率は43%だったが、その認知者のうち52%が「利用したい」と回答しており、半数以上が関心を示している。
個人間取引の最大の魅力は、業者を介さず直接売買できることで、
「売り手と買い手双方に金銭的なメリット」
が生まれる点にある。販売店の仲介手数料を回避できることに加え、交渉の自由度が高いため、希望価格での売却や購入が可能となる。
ナイル(品川区)の2023年アンケートでも、個人間売買を利用したいと答えた人の31%が参加意向を示し、その理由の57.9%が「安く買えるから」と答えている。手軽さや利便性に加え、売り手側では査定額より高く売れる可能性もあり、双方にとって経済的な合理性が存在する。
た、従来の査定基準に縛られず、自分自身で車両の価値を設定できる点も見逃せない。
・希少車
・掘り出し物
に出会える期待感もあり、個人間売買は価格優位の手段にとどまらず、売買そのものに自由度をもたらしている。ただし、通常のディーラー取引とは異なり、悪質なトラブルに巻き込まれるリスクもあり、泣き寝入りするケースが一定数存在することも現実だ。