EVシフトを凍らせる「寒波」の呪い! 中国293都市の冷厳データが暴く、冬季1回で販売「10.1%減」の衝撃
過去30年間で世界平均気温は10年あたり0.21度上昇している一方、中国では2024年初頭に記録的寒波が発生した。293都市を対象にした研究では、寒波が1回増えるごとにEV販売台数が平均10.1%減少し、バッテリー性能低下や航続距離制限、公共充電網への影響が顕在化している。寒冷リスクは低炭素輸送の障壁となり、都市交通や“2台持ち”の増加と直結していることが明らかになった。
年1回寒波でEV販売減

中国、韓国、英国の合同研究チームは、2025年4月に「Transportation Research Part D: Transport and Environment」で研究成果を発表した。研究は2016年から2022年までの中国293都市のパネルデータを用い、年間の寒波がEV普及に与える影響を分析している。
チームは各都市の年別データを独自に構築し、複数の信頼できる情報源から関連情報を網羅した。分析の妥当性を高めるため、都市ごとの交通状況の違いによる寒波影響の異質性も考慮した。その結果、年間の
「寒波発生回数」
が1回増えるごとに、EV販売台数が平均10.1%減少することが明らかになった。また、
・地形
・車両密度
・公共充電施設間の距離
が異なる都市では、寒波の影響の大きさも変わることが示された。