駅前に残る「閉鎖百貨店」――日本一の人口増加率を誇ったベッドタウンは、なぜ「買い物難民の街」になったのか

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三重県名張市の桔梗が丘住宅地で、駅前の百貨店跡が閉鎖されたまま放置されている。市民からは再開発を望む声が上がるが、市の財政は厳しい状況にある。

南地区は限界集落寸前の高齢化率45.6%

大阪方面への列車が発着する近鉄桔梗が丘駅(画像:高田泰)
大阪方面への列車が発着する近鉄桔梗が丘駅(画像:高田泰)

 桔梗が丘は名張市北東部の丘陵地帯を近鉄グループが大阪のベッドタウンとして開発した。

・桔梗が丘
・桔梗が丘南
・桔梗が丘西

の3地区があり、面積は3.13平方キロメートル。小中学校や病院、スーパーなど暮らしに必要な施設がそろい、約1万3500人が暮らしている。しかし、人口は長く微減傾向が続く。

 住民は高度成長期の街開き直後に入居した団塊の世代が多い。成長した子どもたちが独立して桔梗が丘を離れると、一気に高齢化が進んだ。65歳以上が全人口に占める割合を示す高齢化率は、1990(平成2)年に完成した西地区こそ20.1%だが、桔梗が丘地区は38.5%、南地区は

「45.6%」

と全国平均の29.3%を大きく上回る。特に南地区は限界集落が近い。

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