渋滞覚悟でも「マイカー優先」? 秋の行楽シーズンの移動、約6割が「クルマ」を選ぶワケ

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2025年秋の行楽シーズン、20~50代の約6割が自動車を主要移動手段に選ぶ意向を示した。自由度や快適性、体験価値を重視する傾向が鮮明で、体験型観光での自動車の利便性と課題が浮き彫りになった。

自由度重視で車利用加速

調査期間は2025年8月25~27日。今秋の行楽シーズンに出かけたい20~50代男女579人が対象。モニターはRCリサーチ提供(画像:トータス)
調査期間は2025年8月25~27日。今秋の行楽シーズンに出かけたい20~50代男女579人が対象。モニターはRCリサーチ提供(画像:トータス)

 調査は2025年8月25日から27日にかけて、インターネットを通じて実施された。対象は今秋の行楽シーズンに出かけたいと考えている20代から50代の男女で、579人が回答した。モニターはRCリサーチデータが提供した。

 調査によると、自動車を移動手段に選ぶ理由として、行き先を自由に決められることが60.9%、移動中に他人に気を使わなくて良いことが53.3%、荷物を楽に運べることが51.2%挙げられた。公共交通や航空は運行スケジュールが固定されているため、自由度の面で自動車に劣る。特に少人数の家族旅行や荷物の多い旅行では、自家用車の利便性が際立つ。

 移動中の快適性も差が生じる。公共交通では

・混雑
・座席確保の不便さ

が心理的負担となるが、自家用車はこれを回避できる。また、景色のよさや食事のおいしさを重視する人にとって、自由にルートを調整できる自動車は旅行体験の価値を最大化する手段となる。

 車で行きたいスポットのトップは温泉地の47.9%、次いで観光地が47.6%、紅葉狩りが41.5%となった。都道府県別では北海道が10.0%、長野県が9.7%、京都府が8.2%で上位を占める。同行者は家族が63.7%と最も多く、少人数での旅行が主流であることがうかがえる。

 温泉や観光、紅葉といった体験型の目的地では、公共交通の乗換や混雑が旅行の満足度を制限する傾向がある。そのため、自動車を選ぶことで目的地に到達するだけでなく、移動中の体験も充実させることが可能となる。

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