究極のエコ? 空気から「ガソリン生成」――米国企業が切り拓く次世代燃料をご存じか
地球温暖化対策の切り札として、空気からガソリンを生成する米Aircelaのe-fuelや、国内メーカーが進めるバイオ燃料開発が加速する。2030年商用化を目指す次世代燃料は、CO2削減と燃料自給率向上に直結する技術革新だ。
CO2削減の次世代燃料

バイオ燃料の実用化に向け、マツダは別のアプローチを進めている。ディーゼルエンジンを活用する方法だ。マツダといすゞ、平野石油、ユーグレナは、バイオディーゼル燃料の普及を目指した共同プロジェクトを展開している。ユーグレナはミドリムシを活用した健康食品で知られるが、バイオ燃料の開発にも以前から積極的に取り組んできた。
同社が開発したHVO(水素化処理植物油)51%配合燃料は、従来の20%混合燃料を大きく上回る。半分以上がバイオ燃料のため、CO2排出削減効果も高い。実用化されれば、マツダやいすゞなどディーゼル車をラインナップするメーカーにとって大きな武器になるだろう。
マツダは国内メーカーの中でもディーゼルエンジンに力を入れており、コンパクトモデルの「MAZDA3」から大型SUVの「CX-80」まで幅広く搭載している。ディーゼルはガソリンよりバイオ燃料への適合性が高く、同社はこの特長を生かしたバイオ対応車の開発を進めている。8月末に4社が共同で開催した「次世代バイオディーゼル体験会」には、マツダの実験車両も登場し、取り組みの一部が紹介された。
化石燃料を代替するバイオ燃料やe-fuelは、昨年までは研究段階のイメージが強かった。しかし今年に入って、実験的な生産が相次いでいる。実用化にはコストの課題が残るが、カーボンニュートラルに向けた取り組みは着実に進んでいる。