究極のエコ? 空気から「ガソリン生成」――米国企業が切り拓く次世代燃料をご存じか
地球温暖化対策の切り札として、空気からガソリンを生成する米Aircelaのe-fuelや、国内メーカーが進めるバイオ燃料開発が加速する。2030年商用化を目指す次世代燃料は、CO2削減と燃料自給率向上に直結する技術革新だ。
国内燃料自給の切札
ガソリンをはじめとする燃料の多くは、複雑な炭化水素で構成される。しかし、その構成要素は酸素(O2)、水素(H2)、炭素(C)の3種類だ。
e-fuelはこれらを原料に燃料を合成する技術である。水素、酸素、二酸化炭素(CO2)を使い、カーボンニュートラル燃料を生成する。原油由来の燃料をe-fuelに置き換えれば、新たなCO2排出を削減できる。地球温暖化対策の切り札の一つとなる技術だ。
e-fuelは資源エネルギー庁の次世代燃料政策の一つに位置付けられている。2050年のカーボンニュートラル実現を目標としている。その前段階として2030年までにバイオ燃料を実用化し、e-fuelは2030年頃の商用化を目指す計画だ。
バイオ燃料でも一定のCO2削減は可能だが、e-fuelは製造に再生可能エネルギーを利用すれば完全なカーボンニュートラルとなる。
実用化には課題が多く、現状は研究段階にとどまる。しかし、燃料自給率の低い日本では、自国内で燃料を確保できる手段として大きな期待が寄せられている。