「ガラ悪い」「面倒臭そう」 彼氏のクルマが「改造車」だったら恥ずかしい?――2000人調査が示す偏見を考える
全国の20~30代男女2060人を対象とした調査で、婚活中女性の32%が「異性の改造車は好ましくない」と回答した。清潔感や快適性は評価される一方、制度や中古市場、保険制度の制約が否定的印象を強める。改造車文化は社会的構造と結びつき、再評価の余地を残す。
改造車市場の改革策

では、改造車を巡る構造的な課題はどう改善できるのか――。
まず、車検制度の透明化が求められる。現状では合法パーツでも検査官の裁量で不可とされる場合がある。基準を明確化し、合法的なカスタマイズの範囲を広げれば、所有者の安心感は高まる。再販市場の仕組みも改善する必要がある。欧州ではメーカー認定のチューニングが中古市場で高値維持に役立っている。日本でもメーカーとアフターパーツ企業が連携し、認証制度を導入すれば、リセールバリューの低下を防げる。
保険制度も柔軟化が望ましい。改造内容に応じて料率を細かく分ければ、リスクの低いカスタマイズ層を取り込める。保険会社にとっても新たな市場開拓につながる。文化的な再評価も重要だ。電気自動車(EV)時代にはモーター制御やソフトウェアによる性能チューニングが主流となる。これを危険な改造と切り捨てるか、個人の選択として認めるかで、日本市場の国際競争力は変わる。メーカー公認の改造は安全性や経済性が担保され、社会的信頼も得やすい。
海外では改造文化を地域振興に活かす例もある。米国のSEMAショーは観光資源として機能し、大きな経済効果を生んでいる。日本でも合法的なカスタマイズを観光やイベント産業に取り込み、若者の参加機会を創出すれば、
「社会的偏見の緩和」
と市場拡大を両立できるかもしれない。