カーリース「月額重視」の落とし穴! 8割超が想像以上の総額に「高かった」の現実
カーリース市場の拡大が続くなか、契約者の半数以上が支払総額の詳細を把握せずに契約し、約8割が想定超過の負担を実感している。複雑な料金体系と月額表示中心の慣行が透明性を欠き、消費者理解を妨げているのが現状だ。業界には料金表示の標準化やデジタルツール活用、消費者教育の強化が急務であり、これらが信頼回復と市場成長の鍵を握る。
支払総額見落としを招く契約慣行

リサーチマーケティング「リサピー(R)」を通じてカーリース契約経験者111人を対象に調査を実施した。期間は2025年7月17日から18日の2日間。回答はすべてインターネット経由で回収した。対象者は全員カーリース契約の経験者で、利用実態や意識の把握を目的とした。
調査では、支払総額を詳細に計算しなかった理由として
・計算が面倒だったから:62.5%
・営業担当者が月々の支払額を強調していたから:37.5%
・他社との比較をする時間がなかったから:35.7%
が上位に挙がった。消費者の負担感と販売側の提示方法が重なり、総額把握を妨げている構造が見える。
カーリースの料金体系は複雑だ。月々の支払いに加え、
・契約期間の長さ
・ボーナス払いの有無
・オプション追加
・満了時の精算費用
などが絡む。4割以上がボーナス加算や契約期間が総額に与える影響を理解していなかったと回答しており、説明不足による誤解も目立つ。
総額を計算しなかった結果、契約後に「想定より高かった」と感じた利用者は
「約8割」
内訳は「かなり高かった」11.7%、「やや高かった」65.8%。理由は
・契約期間が長く総額が大きくなったから:57.0%
・追加オプションの費用があったから:53.5%
・メンテナンス費用が別途かかったから:45.3%
・ボーナス加算の負担が予想以上だったから:31.4%
など多岐にわたる。
要因を個別に見れば理解は容易だが、複合すると契約前に詳細計算をしない限り把握は難しい。さらに、月々の支払額が予算内に収まっていることで、総額への注意が薄れる環境ができあがっている。