高齢者が原因? レンタカー市場が拡大し続ける根本理由

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新車販売は2024年に457万台へ微増したが、前年比の伸び率は鈍化し、自動車リース市場は95.1%に減少した。一方、レンタカー市場は109万台と拡大基調が続く。人口減少と公共交通縮小の中、特に高齢者のニーズを捉えた多様なサービスが進化している。

高齢化で伸びる移動ニーズ

レンタカー(画像:写真AC)
レンタカー(画像:写真AC)

 日本自動車販売協会連合会が2025年7月に発表した「登録車 + 軽自動車販売台数(新車)」によると、合計台数は以下のとおりだ。

・2024年:457万5476台(前年比101.0%)
・2023年:452万8382台(前年比103.3%)
・2022年:438万5562台(前年比104.0%)

新車の販売台数は微増しているが、前年比は年々低下しており、伸び率は鈍化している。

 自動車リース市場も頭打ちの兆しがある。日本自動車リース協会連合会の発表によれば、2025年4月の契約台数は15万5716台。前年比は95.1%で、前年を下回った。

 一方、堅調に伸びているのがレンタカー市場である。全国レンタカー協会による「運輸支局別レンタカー車両数」では、以下のとおり年々増加している。

・2024年:109万5711台
・2023年:101万4545台
・2022年:92万1688台

 自動車販売やリースが縮小傾向にあるなか、レンタカーはコロナ禍を経て市場拡大が続く。人口減少と公共交通の縮小で移動手段が乏しくなった地域では、代替的な交通インフラとしての役割も強まっている。

 とくに、維持費や運転頻度の低下を理由に車を手放した高齢者にとって、必要なときだけ使えるレンタカーは現実的な選択肢となっている。

 こうした需要の変化に対応するかたちで、レンタカー業界も高齢化社会に即したサービスの進化を続けている。では具体的に、どのような施策が講じられているのか。

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