高齢者が原因? レンタカー市場が拡大し続ける根本理由
新車販売は2024年に457万台へ微増したが、前年比の伸び率は鈍化し、自動車リース市場は95.1%に減少した。一方、レンタカー市場は109万台と拡大基調が続く。人口減少と公共交通縮小の中、特に高齢者のニーズを捉えた多様なサービスが進化している。
契約柔軟化で広がる市場機会

高齢化社会の進行にともない、レンタカー業界も対応を進めている。近年では、介助や車いすが必要な場面で使える専用車両を扱うレンタカー事業が広がりつつある。
こうした車両は「福祉車両」と呼ばれ、車いすに乗ったまま乗車できる点が特徴だ。介助者の負担軽減にもつながる。ただし、構造が特殊なため購入には多額の費用がかかる。そこで注目を集めているのが、福祉車両のレンタカー提供という選択肢だ。
香川県坂出市の坂出自動車では、個人利用向けの軽自動車タイプから、車いす2台を同時に搭載可能な10人乗り大型ワンボックスまで幅広く取りそろえる。通院や施設送迎に対応し、予約は24時間オンラインで受け付けている。自家用車が事故や故障した際の代替利用も想定されている。
また、カルノリレンタカーでは、「自分では運転できないがクルマを使いたい」というニーズにも応えている。通常は運転者本人が契約しなければならないが、同社では“運転者と契約者が異なる”ことを許容。知人への運転依頼や運転代行との併用も可能とした。
こうした柔軟なサービス設計が、レンタカー市場の拡大を後押ししている。
高齢化が今後さらに深刻化するなかで、移動に課題を抱える人々を支えるサービスの重要性は高まっていく。レンタカー業界の対応が、その一端を担うことになりそうだ。