ガソリン車・ハイブリッド車が敗北! JAF実験が示すEV「冠水60cm突破」の実力、しかし火災リスクの落とし穴も

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都市型豪雨による冠水被害が深刻化するなか、JAFが実施した実験でEVが水深60cmでも走行可能と判明。一方で、車種にかかわらず“水没後の火災リスク”は現実の脅威だ。見えない内部損傷が重大事故を招く。今、モビリティ選択と災害対応に新たな視点が問われている。

EV火災を招く内部浸水

EV(画像:写真AC)
EV(画像:写真AC)

 冠水路を脱出できたとしても、車両内部には深刻なリスクが残る。最悪の場合、火災につながる危険がある。

 2021年8月、佐賀県で発生した豪雨では市街地が浸水し、多くの車が水没した。そのなかにはEVも含まれていた。あるEVは浸水から2週間後、突如発火して全焼。けが人はなかったが、車両は完全に焼損した。所有者は一度も車を動かしていなかったという。

 火災の主な原因として、電気系統の漏電やショートが挙げられる。水が車内に浸透し、基盤や配線に異常を引き起こした可能性がある。

 JAFの実験では、EVが冠水路を走行できたものの、警告灯が複数点灯していた。走行可能だからといって、内部にダメージがないわけではない。とくに電気系統は目に見えにくいが、浸水によって劣化やトラブルを抱えている場合がある。

 警告灯が示す異常箇所以外にも、潜在的な問題は存在する。EVであっても冠水した場合は、安全を確保するために速やかに点検と処置を行う必要がある。

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