なぜSUVは25年で「前方視界」が激減したのか? 米国調査が示す「死角リスク」の拡大

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最新SUVの視界は28%に低下。安全装備は進化する一方、ドライバーの死角は拡大し、歩行者・自転車の死亡事故は米国で37~42%増加。年々大型化する車体設計が視認性を悪化させ、交通安全の根幹を揺るがしている実態を米国研究が明らかにした。

ボンネット高騰による死角

米国道路安全保険協会のウェブサイト(画像:米国道路安全保険協会)
米国道路安全保険協会のウェブサイト(画像:米国道路安全保険協会)

 今回、米マサチューセッツ州ケンブリッジにある米国運輸省ボルペセンターの研究者らが、IIHSの手法を用いて調査を行った。対象は1997年から2023年の間に販売された人気車種である。ドライバーの視界を数値的に測定した。対象車種は以下の6モデルだ。

・シボレー・サバーバン
・フォード・F-150
・ホンダ・アコード
・ホンダ・CR-V
・ジープ・グランドチェロキー
・トヨタ・カムリ

 分析は車両を中心にした半径10mの範囲で、ドライバーがどれだけ視界を確保できるかを測定した。この距離は時速約16kmで走行している際に、ドライバーが危険を認識して停止するまでに必要な距離とほぼ同じである。さらに、10mから20mの範囲の視界測定も行った。

 結果、新旧モデルで最も大きな視界差が見られたのはホンダ・CR-Vだった。1997年モデルでは68%の視界があったが、2022年モデルでは

「28%」

にまで低下している。また、2000年モデルのシボレー・サバーバンは、半径10m以内で56%の視界が確保されていた。しかし2023年モデルでは28%まで減少した。CR-Vとサバーバンの両モデルとも、新型ではボンネットの高さ上昇が視界悪化の最大の原因と結論づけられた。

 フォード・F-150は1997年モデルで視認性が43%と元々低かった。だが2015年モデルでは36%にさらに悪化している。

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