購入者わずか1割! マンション住民のほとんどが「EV」所有に踏み切れないワケ

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普及に向けた取り組みが世界的に加速しているEV。しかし日本国内ではその購入者の実に9割が戸建て住宅の居住者だ。マンション住民がEVに手を出しづらい現状をあらためて考える。

一般的な都市部での街乗りならEVも選択肢

EV利用に適した条件とは(画像:pixabay)
EV利用に適した条件とは(画像:pixabay)

 EVには他にもさまざまな課題がある。たとえば、航続距離(満タンから連続で走れる距離)はまだ、ガソリン車の方が長い。そのため、日々の街乗りに使うケースなら問題ないが、長距離走行の多い人は不安に感じるだろう。

 さらに暖房を掛けると燃費が大きく下がるという問題もある。ガソリン車はエンジンの熱を使ってエアコンの風を温めているが、EVの場合、モーターはエンジンのようには熱を発しないため、機関内に熱源がない。

 そのため充電されている電気を使って車内を暖めなければならず、燃費が下がる。

 またガソリン車と違って車体が暖まらないことから、豪雪地ではボンネットなどに着雪しやすいなどの問題も発生する。

 EVは環境に配慮された、近未来的で素晴らしい自動車ではあるが、まだまだ課題も残されている。現状では、戸建てに住んでおり日々の走行距離が長くなく、寒冷地ではない地域の人向けの乗り物と考えておくと良いだろう。

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