ペダル踏み間違い「7割削減」──ワンペダル運転は「高齢者事故」を救うのか? 日産e-POWERが拓く新時代の可能性とは
電動車比率50%超の時代、アクセル操作だけで加減速をこなす「ワンペダル運転」が注目を集めている。操作ミスの減少やコスト削減といった利点に加え、運転中の集中力向上も実証。技術進化とユーザー教育次第で、新たな運転常識となる可能性がある。
違和感や操作性の課題

安全性と経済性の双方から評価されるワンペダル運転は、将来的に主流の運転スタイルとなる可能性がある。
一方で、普及にはいくつかの課題が残る。とくに従来のAT車に慣れたドライバーにとっては、アクセルから足を離した際の減速感に違和感を覚えることが多い。2024年モデル以降のノートe-POWERでは、アクセルを戻すと時速5km程度まで減速するが、完全停止には至らず、最終的にはブレーキペダルを踏む必要がある仕様に変更された。
操作に慣れないうちは、急な減速によって後続車との車間が詰まりやすくなる。とくに高速道路や渋滞時には、交通の流れを乱すリスクがある。滑らかな減速を求められる場面では、アクセル操作に細心の注意が必要になる。
また、坂道で停止する際に
「車両がずり落ちた」
といった報告もある。日産はこのような状況を踏まえ、ブレーキペダルの併用を推奨している。こうした操作性の違いに対応するには、ユーザー教育や体験試乗などの機会を拡充する必要がある。
普及を後押しするには、回生ブレーキ制御の最適化も重要だ。加えて、ドライバーの習熟度に応じて制御を調整できるモード選択機能の拡充も求められる。技術と教育の両面からの対応が、次世代運転スタイルの定着に向けたカギとなる。