ペダル踏み間違い「7割削減」──ワンペダル運転は「高齢者事故」を救うのか? 日産e-POWERが拓く新時代の可能性とは
電動車比率50%超の時代、アクセル操作だけで加減速をこなす「ワンペダル運転」が注目を集めている。操作ミスの減少やコスト削減といった利点に加え、運転中の集中力向上も実証。技術進化とユーザー教育次第で、新たな運転常識となる可能性がある。
事故防止への期待

ワンペダル運転の導入により、交通事故の抑制効果が期待されている。特に注目されるのが、高齢者による
「ペダル踏み間違い事故」
への防止効果だ。警視庁のデータでは、2018年から2022年に発生した同種の死亡・重傷事故のうち、60歳以上の高齢者が7割以上を占めていた。誤操作が重大事故につながりやすい傾向が浮き彫りになっている。
日産の試算では、ペダルの踏み替え回数を
「約70%削減」
できるとされる。使い方によっては90%の削減も可能という。これは運転中の判断ミスや操作ミスを減らす余地を示す数値でもある。反応速度が落ちやすい高齢者にとっては、明確な利点となる。
さらに、ワンペダル運転は回生ブレーキによって減速する仕組みのため、ブレーキパッドの摩耗が抑えられる。結果としてメンテナンスコストの削減につながる。加えて、回生エネルギーをバッテリーに再充電できる点から、燃費性能の向上にも寄与する。安全面と経済面の双方で、導入効果は無視できない。