ホンダが「大阪」にソフト開発拠点500人体制――なぜ“うめきた”に「第2の心臓部」を置くのか?

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ホンダが大阪・うめきたに開設した新拠点は、約4,000平方メートルの都市型開発環境。将来500人体制へ拡張予定で、関西圏の高度人材を狙う。CASE・SDV化にともなう業界変革を見据え、地方分散による雇用戦略と産業構造の再編を加速させる先進的な布石だ。

うめきた集積進む開発機能

グラングリーン大阪(画像:三菱地所)
グラングリーン大阪(画像:三菱地所)

 JR大阪駅に直結するグラングリーン大阪は、梅田貨物駅跡地を再開発する「うめきた2期」の中核施設である。2020年12月に着工し、2024年9月に一部が先行開業。2025年3月には、ホンダの開発拠点が入居するパークタワーを含む南館エリアが開業した。全面開業は2027年春を予定している。

 パークタワーは地上39階建ての複合高層ビルである。1階から27階まではオフィスエリア、28階から最上階まではヒルトン系「ウォルドーフ・アストリア大阪」が入居する。ホンダの新拠点は27階に位置し、オフィスエリアの最上層にあたる。

 グラングリーン大阪はJR大阪駅に隣接し、阪急・阪神などの私鉄や大阪メトロと接続する。関西有数の交通結節点であり、アクセスの良さが際立つ。都心にありながら広大な公園空間を併設し、複合商業施設としての集客力も高い。週末には数万人規模の来訪者で賑わう。

 大阪駅周辺は、首都圏に匹敵する地価帯の一等地である。ホンダがこのエリアに開発拠点を構えた理由は複数考えられる。まず、企業ブランディング上のインパクトが大きい。次に、交通利便性が高く、優秀な人材を惹きつけやすい点も採用面で有利に働く。

 同じパークタワー内では、クボタも2026年5月に本社機能を移転予定だ。新拠点は15階から19階に入居する計画である。都市型の集積拠点として、うめきた地区は今後も企業の戦略的拠点として注目が集まりそうだ。

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