中古車店「倒産ラッシュ」の裏側! 過去最悪ペースで中小が消えるワケ 3年で6000億成長なのになぜ?
中古車業界は2024年に市場規模が4兆8285億円に達し堅調な成長を示す一方、倒産件数は前年同期比約1.5倍の50件に増加し、資金繰り悪化の中小業者が淘汰されている。新車納期遅延による中古車需要の高まりが価格を押し上げるなか、販売店の信頼性や資金管理の重要性が一層増している。
納車されないトラブルが増加中

代金を支払ったのに、車が届かない――。
中古車販売チェーン「カーネル」で発覚した納車トラブルが波紋を広げている。納車がなされないどころか、顧客が事業者と連絡すら取れないケースも出ており、深刻な問題となっている。
背景にあるのは、資金繰りの悪化による自転車操業とみられる。複数の類似被害も確認されており、単発の事案ではない。とはいえ、こうした事例は現在の中古車販売業界が抱える構造的リスクの、ごく一端にすぎない。
この件が表面化したのは2024年以降だが、同様のトラブルは近年増加傾向にある。実際、資金繰りの悪化や過剰在庫によって経営難に陥る販売業者が後を絶たない。
帝国データバンクが2025年6月に公表した調査によると、中古車販売業の倒産件数は過去最悪ペースで推移している。2025年1~5月の倒産は50件。前年同期の32件から約1.5倍に増加した。このペースが続けば、年間で100件超に達する可能性がある。2009年(リーマン・ショック後)の記録に迫る水準だ。
ただし、こうした倒産増をもって業界全体の衰退と見るのは早計である。