なぜ自動車ディーラーは「自爆営業」に追い込まれるのか? 上司に相談すれば「お前が悪い」と叱責、過酷な無償労働の実態を考える

キーワード :
,
自動車ディーラー営業は、月間販売目標という厳しい数字のプレッシャーと、顧客対応の過酷な現場にさらされている。営業マンの多くは自腹や無償サービスを強いられ、心身を消耗する実態がある。筆者自身の経験も踏まえ、断りづらい構造のなかで追い込まれる営業現場の実態と、その背後に潜む問題点を明らかにする。

断れない構造が生む負の連鎖

自動車ディーラーのイメージ(画像:写真AC)
自動車ディーラーのイメージ(画像:写真AC)

 ディーラー営業の仕事は単なる車の販売業務ではない。数字へのプレッシャーが常にのしかかる。顧客との人間関係や、自腹やサービス労働といった目に見えない負担も重なる。

 何より断れない構造のなかで、営業マン自身が心身をすり減らしている。売れないときは同僚の前で厳しく叱責され、売れたときも何らかの犠牲を強いられる。それでも会社や上司は「もっと売れ」と要求し続ける。

 この無限ループのなか、多くの営業マンが

「営業って、こんな仕事だったのか」

と自問自答している。ネット販売など多様化が進んでも、車は人から買うものという本質は変わらない。その“人”を支える構造が、より健全であるべきだ。

 読者の皆さんに、その実態をぜひ知ってもらいたい。

全てのコメントを見る