もはや「郵便」はオワコン? 日本郵便「赤字383億円」の現実――デンマークはもうすぐ事業撤退、今後どうなる?
デンマークが国内郵便事業から撤退を決めた背景には、手紙数の激減と料金高騰がある。日本でも郵便物は2001年の262億通から半減し、赤字が続く。労働集約型の郵便事業の維持は困難を極め、10年後の郵便廃止を見据えた抜本的な議論が求められている。
5%依存層の郵便維持課題

総務省の資料では、集配や料金に関する議論が目立つ。これは郵便法の枠組み内での議論であるため、仕方がない面がある。
・郵便料金の改定
・配達日の縮小
・送達日数の緩和
など、今できる対策も重要だ。しかし同時に、
「デジタル化社会でそもそも郵便は必要か」
という議論も必要だろう。郵便廃止には弊害もある。BBCの報道によると、デンマークの人口約598万人のうち約27万人、つまり5%がデジタル郵便ではなく物理的な郵便に依存している。特に高齢者にとっては重要なインフラだ。
郵便を廃止する場合は、海外郵便の取り扱いや地理的・人的なユニバーサルサービスの確保が必要となる。高齢者やデジタル郵便を使えない利用者への対応も不可欠である。
ただし、「特定利用者向けの個別配送や国際郵便を除き、10年後に郵便を廃止する」と政府が宣言すれば、デジタル化は大きく進展し、生活様式も劇的に変わるだろう。
将来が明るくない郵便事業を無理に延命させるより、根本的にやめる議論を今すぐ始めてもよいかもしれない。