率直に問う EV愛好家は本当に「クルマ好き」と呼べるのか?

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EVの世界販売は2024年に1750万台へと急伸、全体の22%を占めるまでに拡大した。だが、その支持は単なる合理性や環境意識にとどまらない。変容する「車の価値観」を巡る静かな消費革命が、今始まっている。

支持熱の行方

EV(画像:Pexels)
EV(画像:Pexels)

 国際エネルギー機関(IEA)が2025年5月14日に公表した「グローバルEVアウトルック2025」によれば、2024年の世界における電気自動車(EV)の新車販売台数は1750万台となった。前年比で25%以上の増加である。全新車販売に占めるEVの比率も、前年の18%から22%へと拡大した。

 EVシフトは世界的に緩やかに進行している。そのなかで、自動車に対する価値観も静かに変化している。従来の「クルマ好き」が重視してきたのは、運転の楽しさやデザインといった嗜好性だった。一方で、EVを選ぶ層は、

・環境負荷の低さ
・エネルギー効率

といった要素を重視する傾向が強い。購入動機の軸が異なる両者は、価値観の転換を象徴しているといえる。

 本稿では、EV支持層の嗜好や購買動機を掘り下げる。そのうえで、EV時代におけるクルマ好きの意味を再考する。

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