日産・内田前社長ら「報酬6億円」は本当に正しいか? 赤字6700億円でも支払われる巨額マネー──株主・従業員は納得できるのか
巨額赤字6708億円の裏で、退任役員4人に報酬総額6億4600万円――。業績不振と高額報酬のねじれは、企業統治と報酬制度の根幹を揺さぶる。正当性はあるのか。日産の報酬設計とその背景を多角的に検証する。
退任と報酬

日産自動車は2025年5月27日、第126回定時株主総会の招集通知を開示した。通知によれば、同年3月31日付で退任した執行役4人に支払われる報酬総額は6億4600万円に上る。
一方で、日産の2025年3月期決算は6708億円の巨額赤字だった。退任役員の報酬と企業収支の落差は極めて大きい。両者の乖離は、経営の実態と報酬制度の不整合を浮き彫りにしている。
本稿では、日産を過去最大規模の経営危機に追い込んだ旧経営陣が、総額6億円超の報酬を得ることに正当性があるのかを検証する。