ふるさと納税に「釣り船」「屋形船」 財源流出の品川区、体験型返礼品で巻き返しへ

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ふるさと納税の浸透によって、財源流出に苦しむ都市部の自治体。品川区では、体験型返礼品に力を入れて巻き返しを図っている。

東京湾を満喫できるコース

ふるさと納税の返礼品のイメージ(画像:品川区)
ふるさと納税の返礼品のイメージ(画像:品川区)

 品川区は、ふるさと納税の返礼品として新たに「屋形船」「釣り船」乗船体験を追加したと発表した。

 屋形船乗船体験は、品川区内を発着とし、食事(和食)をしながらお台場やレインボーブリッジなど東京湾を周遊する。所要時間はおおむね18時から2時間半ほどという。

 また釣り船乗船体験は、品川浦など区内を発着とし、東京湾で主にアジ釣りを楽しめる。所要時間はおおむね午前7時から6時間程度。

 釣り竿、ライフジャケットは無料で貸し出し、仕掛けは1枚サービス、釣りエサは無償サービス。長靴やクーラーボックスは持参。

 いずれも、ふるさと納税サイトなどからの寄付後、寄付者の乗船希望日に合わせて乗船船宿を決定。集合場所や時間などを記載した乗船チケットを送付する。

深刻、区の財源流出30億円超

 品川区によると、同区民が他の自治体へふるさと納税を寄付することによる財源の流出額は年々増加しており、2015年度に1億1000万円(3570件)だった流出額は、2021年度には30億7000万円(5万500件)と、約27倍にまで膨れ上がっている。

 同区はこれまでも体験型返礼品として「フライトシミュレーター操縦体験」を提供するなど、観光資源の魅力を通じた発進に努めているが、2021年度の区への寄付額は6680万円と、流出額の2%程度にとどまっている。

 屋形船(食事付き)乗船体験(乗り合い)は、寄付金額9万円以上で2人分。釣船乗船体験(乗り合い)は5万円以上で1人分。いずれも2022年4月19日(火)から受け付けている。