ステランティス、日本で「最大50万円」値下げ! 輸入車市場に波紋、BMW・ベンツに挑むラストチャンス? 撤退か、反転攻勢か
電動車含む14車種で最大50万円値下げ――異例の価格戦略に踏み切ったステランティスジャパンの真意とは。販売台数2万台台、シェア7%に沈む現状を打破すべく、日本市場で再起を期す一手が動き出した。
最後の打ち手か、新たな布石か

今回の値下げを悲観的に見れば、日本市場からの撤退を見据えた在庫整理とも受け取れる。円安や原材料価格の高騰により、収益確保が難しい日本市場への投資継続が再検討されている可能性がある。
日本市場は販売規模が小さく、収益性も低い。このため、
「追加投資に見合うリターンが期待できない」
という判断があっても不思議ではない。市場撤退に向けた準備の一環として、今回の値下げが実施された可能性は否定できない。
一方で、販売回復に向けた地ならしという見方もある。2025年中に予定されている新モデルが、どのような価格帯で投入されるか。そこにステランティスジャパンの進路を占う分水嶺がある。
これまで、フォルクスワーゲンやBMWは価格を維持しつつ、新モデルを次々と投入して付加価値を訴求している。一方、スズキやホンダといった日本車メーカーは、一部車種を海外から輸入し、円高の影響を受けながらも価格を据え置き、国内市場での防衛に注力している。
こうした状況を見ると、ステランティスが値下げという正面からの戦略に出たことには違和感を覚える。これはある種の賭けともいえる。差別化戦略がもはや機能せず、限界に近づいていることの表れと受け取られる。