進化が止まらぬ「道の駅」! もはや食のテーマパーク? 隈研吾デザイン&A5ランク牛肉ってホント?

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全国に1230か所(2025年1月時点)存在する「道の駅」は、観光拠点から日常利用まで幅広く支持され、地域活性化に貢献する重要な施設だ。近年、個性化を求める動きが加速し、地産地消の飲食店やデザイン性の高い建築、多機能型施設が次々と登場。地域の魅力を最大限に引き出す新たな「道の駅」の在り方が注目を集めている。

東京建築賞受賞の革新的デザイン

道の駅しょうなん。大きな庇が印象的な「てんと」(画像:中村圭)
道の駅しょうなん。大きな庇が印象的な「てんと」(画像:中村圭)

「道の駅しょうなん」(千葉県柏市)は、2021年のリニューアルで新たに生まれ変わり、そのデザイン性や斬新な店舗が注目を集めている。施設は農業直売所「てんと」と飲食店が入る「つばさ」の2棟と芝生広場で構成され、てんとは元々あったいちごのハウスや手賀沼観光の「エントランス」をイメージした、大屋根の印象的なデザインになっている。このデザインは評価され、2022年には第49回東京建築賞一般部門一類最優秀賞を受賞した。

 建物だけでなく、内装やサインにも高いセンスが光っている。また、しょうなん地域のブランディングを目的に作成したロゴマークが、商品のラベルやレジ袋、包装紙などに使われ、統一感を出している。

 てんとは、通路が広く取られており、カートのすれ違いもスムーズだ。販売されている農産物は、ジャンルごとに木製のケースに整理されており、欧州のマルシェを思わせるデザインだ。地元の加工品も多く、感度の高い人気商品が並んでいるため、日常使いやお土産にも最適だ。

 特に注目すべきは、「青山ブックセンター道の駅しょうなん支店」だ。本屋ではなく、例えば味噌の売り場には発酵に関する書籍、酒類の売り場には酒に関する書籍が並べられ、青山ブックセンター本店の店長がセレクトした本が販売されている。この取り組みは、てんとのコンセプトである「知産知消」の精神に基づき、商品の背景にある知識を重視するものだ。

 つばさには、地元の野菜を使ったイタリアン「VEGETALIAN SHANTY」や、飲食店を開業したい事業主を支援するチャレンジレストランがあり、地域の人気店も出店している。例えば、柏のベーカリー「ハレビノ」や、館山の落花生店「木村ピーナッツ」などがある。

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