岐阜「長良川鉄道」郡上市で一部廃線か? 乗客6割減&輸送密度「200人台」の現実、絶景路線に暗雲! 一部区間の見直し検討入りで考える
岐阜県を走る第三セクター・長良川鉄道で、一部区間の見直し協議が始まった。慢性的な赤字が続いており、沿線5市町の財政負担が重くなっている。このため、郡上市内の区間の存廃が焦点となっている。
公共交通の持続に試練

岐阜県を走る第三セクターの長良川鉄道で一部区間の見直し協議が始まった。慢性的な赤字のなか、沿線5市町の負担が重いためで、郡上市内の区間存廃が焦点に浮上している。
「どの市町も同じ危機感を持つ。公共交通として維持するためにどんな形がよいのか、整理したい」
3月末、岐阜県関市の長良川鉄道関駅前にある関市元重公民センター。沿線5市町の会議を終えた長良川鉄道社長の山下清司関市長が結果を明らかにした。
会議には沿線5市町の首長らが出席し、乗客減が特に深刻な郡上市の郡上八幡~北濃間25.2km、美濃白鳥~北濃間6kmを廃線候補として挙げる声が出た。関市都市計画課は
「すぐに廃線検討というわけではない。沿線5市町の担当者間で今後、提案内容も含めてさまざまな可能性を検討する」
と補足説明した。