中国EV急速充電「5分革命」の罠! 1440kW競争が招く高コスト、電力網リスク、バッテリー寿命…持続可能な普及は本当に可能か?
中国のEV市場では、急速充電技術の革新が進み、BYDや吉利汽車、ファーウェイが次々と超急速充電技術を発表している。これにより、充電時間の短縮が進む一方で、インフラへの負荷やバッテリー劣化の懸念も浮上している。EVの利便性と持続可能性のバランスが求められるなか、超急速充電の普及に向けた議論が重要だ。
反対の意見

一方で、EVに急速充電が不可欠だという意見にも注目すべきだ。短時間での充電が無意味だとはいい切れず、強く支持する声も多い。
特に長距離移動を頻繁に行うユーザーにとって、超急速充電のメリットは明らかだ。年末年始やお盆の帰省シーズン、出張や旅行などで長距離移動をする際、充電のために数十分間を費やすことは大きなストレスになる。
また、都市部の集合住宅に住むユーザーにとって、急速充電はライフラインだ。公共の急速充電器を頼りにしているユーザーにとって、短時間での充電は利便性を大きく向上させる。
さらに、超急速充電によって充電設備の回転率が上がれば、充電待ちの渋滞も解消されるだろう。高速道路のサービスエリアに設置されたEV充電器の台数は限られており、順番待ちが発生している。超急速充電が全国に普及すれば、この渋滞問題も解決される。
また、近年では全固体電池やリチウム鉄リン酸(LFP)電池などの技術開発が進んでおり、急速充電によるバッテリー劣化の問題も徐々に解決されつつある。これを踏まえると、劣化を恐れて新技術に消極的であるべきではないという考え方は、ある意味で正しいといえる。
そして何よりも、EVにガソリン車と同等の利便性を求める考え方は極めて合理的だ。給油にかかる時間が5分程度という常識は広く受け入れられており、EVもそのレベルに近づけるべきだという考えは、EV普及にとって不可欠な視点である。