EVは買うと大損だった? 5年で「価値72%減」の車種も! 有名ドイツメーカーはほぼ無傷? 中古車市場で明暗! 次世代モビリティの罠と賢い選択を考える

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5年後の車の価値がどう変動するか、消費者にとって重要な判断材料となる。米国の中古車分析会社「iSeeCars」の調査によると、EVは平均58.8%の価値を失う一方、ピックアップトラックやハイブリッド車は40%台と比較的低い価値低下率を維持。特にポルシェ911やトヨタ・タコマが価値を保つ中、ジャガーI-PACEは72%もの価値を失う結果となった。

価値が失われにくい車種ランキング

自動車(画像:Alexander-93)
自動車(画像:Alexander-93)

 価値が失われにくい車種は次のとおりだ。

● 5年後の価値低下率が最も低い車種トップ10
1位:ポルシェ911(19.5%)
2位:ポルシェ718ケイマン(21.8%)
3位:トヨタ・タコマ(26.0%)
4位:シボレー・コルベット(27.2%)
5位:ホンダ・シビック(28.0%)
6位:シボレー・カマロ(28.0%)
7位:トヨタ・タンドラ(29.1%)
8位:フォード・マスタング(29.2%)
9位:ポルシェ718ボクスター(29.6%)
10位:トヨタ・カローラ(30.1%)

ポルシェ911と718ケイマンは5年後でも価値の低下が最も少ない。トヨタ・タコマ、シボレー・コルベット、ホンダ・シビックがその後に続く。上位25台まで見ると、スポーツカーや小型SUVが多く登場し、トラックやセダンもいくつか含まれている。

「ポルシェのパフォーマンスクーペはパンデミック以前から、当社の残存価値ランキングで一貫して上位か、それに近い位置にありました」

と、iSeeCarsのエグゼクティブアナリスト、カール・ブラウアー氏は説明している。

「今年の残存価値トップ25リストに載っているスポーツカーの数は、自動車メーカーのラインナップで最も売れているモデルであることが多い小型SUVに次ぐものです」(同氏)

 ポルシェのスポーツカーは、中古車市場でも高価で取引されているのは理解できる。特に趣味的な要素が強い車種であり、ファンを中心に高い価値を維持しているのだろう。少量生産車種にはおそらくフェラーリなども含まれているだろう。

 ポルシェを除けば、ピックアップトラックは他のジャンルよりも残存価値が高い。中古車市場では最も実需があるジャンルだと言える。

 トヨタ・タコマとタンドラがトラックジャンルでトップ2を占め、フォード・レンジャー(34.7%)、ジープ・グラディエーター(35.6%)、GMC・キャニオン(38.1%)、日産・フロンティア(38.3%)と、いずれもジャンル平均の40.4%を上回っている。

「中型トラック(の人気)はフルサイズのトラックを上回る傾向があり、これは中型モデルが提供する機能、コスト、サイズのバランスを好む購入者が増えていることを示しています」

とブラウアー氏はコメントしている。実用性が求められる中型ピックアップトラックには、確かな需要があるのだろう。

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