「君を自転車の後ろに乗せて」 ゆず「夏色」98年不朽の名曲! なぜ今も色褪せない? 令和に響く青春とノスタルジーを考える

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1998年にリリースされたゆずの『夏色』は、25年を経た今もなおFM802で異例の再選曲を果たし、多くの人々に愛され続けている。その象徴的なモチーフである「自転車」は、単なる移動手段ではなく、記憶や感情を刻む特別な存在だ。本稿では、バイク離れやシェアサイクルの普及といった日本の移動環境の変化を踏まえ、『夏色』が描く「青春の疾走感」が時代を超えて響く理由を探る。

1998年、夏の情景を彩った一曲

ゆず『夏色』(画像:セーニャ・アンド・カンパニー)
ゆず『夏色』(画像:セーニャ・アンド・カンパニー)

 1998(平成10)年6月3日、日本の音楽シーンに一曲の爽やかなメロディが響いた。ゆずのメジャーデビューシングル『夏色』だ。発売当初、ゆるやかにチャートを上昇し、9月には最高17位を記録。FM802のヘビーローテーションに選ばれるなど、多くのリスナーの耳に届いた。

 それから25年が経った2023年、同局は「HEAVY ROTATIONーRevival-」と題し、異例の再選曲を行う。リリースから四半世紀を経てもなお、世代を超えて愛される理由は何なのか。

 本稿では、楽曲の象徴的なモチーフである「自転車」に焦点を当て、これが人々に与える普遍的な感情、そして社会と移動手段の変化のなかでいかに価値を持ち続けているのかを掘り下げる。

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