新橋の違法「路上居酒屋」にレッドカード! 60回指導無視で営業停止、でも「サラリーマンの聖地」今後どうなる? 活気か、ルールか? 新橋の未来に迫る
新橋の路上営業問題は、単なる違法行為にとどまらず、都市空間の管理と経済活動のバランスに新たな視点を提供している。コロナ禍以降、路上営業が増加するなか、行政は厳格な対応を取ったが、都市の活気を損なわず秩序を保つ方法は何か?この課題に対する持続可能な解決策を探る。
路上営業増加の裏側

NHKの3月17日の放送によると、コロナ禍後、特におととし頃から飲食店の路上営業が目立つようになった。最も多かった時期には、狭い区道の両側にある飲食店がテーブルや椅子を出し、通行人が通り抜けるのも困難な状態だったという。
新橋地区の連合町会長は、繁華街であるため火事や警察沙汰が発生することがあり、その際に緊急車両が通れないことを危惧していた。また、ビルの2階以上の店からは「客が店に入れない」といった声もあり、非常に困難な状況だったとNHKに語っている。
また、港区の担当者は違法な路上営業が増加した背景として、次の2点を挙げる。
・新型コロナの影響で飲食店が入れ替わり、ルールを知らない、または守らない店が増加したこと
・テナント料の高騰とコロナ禍で営業が厳しかった時期に、売り上げ回復のためにできるだけ多くの客を集めようとしたこと
さらに、新型コロナ対策として、一定の条件下で店舗前の道路上にテラス席を設けることが可能となったが、道路が狭い場所や制度の対象外の場所でも路上営業ができると誤解されるケースがあったという。