自動車業界、崖っぷち? 7割の企業が「破壊」を経験! EV失速、サプライチェーン混乱…生き残るための3条件とは?
自動車産業の指数が高い理由

今回の調査は、2024年8月から12月の期間に、10業種11か国の企業経営幹部3200人(年齢25歳から65歳)を対象に実施された。その中で、自動車産業に関わる回答者は
「約300人(9.4%)」
だった。調査対象には航空、エネルギー、金融、ヘルスケアなどの業界が含まれ、特にメディア&エンターテインメント(76ポイント)、通信(75ポイント)が高い指数を記録した。自動車産業において顕著なディスラプションが見られた分野として、
・アフターマーケット
・シェアードモビリティ
・フリートセクター
が挙げられる。これらの分野では、サプライヤー、ディーラー、自動車メーカーの増加傾向も確認された。
アフターマーケットとは、自動車販売後に提供される商品やサービスを指す。具体的には、修理、メンテナンス、部品交換、アクセサリー販売などが含まれる。この市場は、車両の寿命全体にわたる需要を支えており、近年では車両のインテリジェンス化やEV化の進展により、変化が生じている。
シェアードモビリティは、個人が所有せずに他人と移動手段を共有する形態で、カーシェアリングやライドシェア(例:Uber、Lyftなど)が代表的なものだ。個人の所有コストを削減し、公共交通では賄えない移動ニーズに対応する手段として急成長しており、都市部を中心にその利用は拡大している。
フリートセクターは、企業や組織が業務に使用する車両群(フリート)の管理と運営に関連する分野を指す。配送業者やタクシー会社、レンタカー事業者などがこれに該当する。企業は効率的な運営を目的に車両の購入やリース、維持管理を行っており、このセクターは商業活動の中で重要な役割を果たしている。特に、テレマティクス技術の導入が進み、効率化が図られている。
自動車産業を取り巻く環境は急速に変化している。その背景には、EVシフトによるテクノロジーの進化や各種規制の変化、消費者のニーズの変化がある。特にEV市場の不確実性は大きな要因であり、
・半導体不足
・原材料価格の変動
・米中関係の緊張
といった外的要因が自動車産業の不安定さを増幅させている。また、サプライチェーンの問題は未解決であり、EV用バッテリーのコスト上昇が重荷となっている。さらに、各国政府がEV導入を推進している一方で、充電インフラの整備が遅れていることも課題として浮上している。
このような厳しい状況下で、自動車メーカーがどのような戦略を打ち出すかが、産業全体の方向性を決定づける鍵となる。