車検証の「裏側」がスゴかった! リコール情報、整備履歴…アプリで一元管理! 7割が電子化に期待の現実

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2023年1月に開始された電子車検証は、車両情報の一元化と利便性向上を実現し、業界全体の効率化を加速させる可能性を秘めている。約7割の利用者が電子化のメリットを実感する中、ICタグの空き領域を活用した新たなビジネスモデルの創出に期待が高まっている。

将来性について考察

電子車検証に対するユーザーのイメージ(画像:ウェブクルー)
電子車検証に対するユーザーのイメージ(画像:ウェブクルー)

 もちろん、クリアしなければならない課題も存在する。重要情報を扱う以上、セキュリティは欠かせない要素だ。個人情報や車両情報の漏洩を防ぐ必要があると同時に、

「記録された情報の真正性」

を確認する仕組みも求められる。セキュリティは徹底する必要があるが、アプリを提供する事業者の情報管理リスクが高すぎると、空き領域利活用サービスへの参入ハードルが上がってしまう。そのため、安全を確保しつつ、参入のハードルを抑えることが求められる。

 とはいえ、このサービスには将来性があると筆者(喜多崇由、フリーライター)は考える。ウェブクルーが実施した「車検証電子化の実態」に関する調査によると、新たに電子車検証を交付された人の

「約7割(69.5%)」

が電子化のメリットを感じており、概ね好意的に受け入れられていることがわかっている。

 一方で、「車検証閲覧アプリを使用したことがありますか?」という質問には、回答者の僅か12.4%が「ある」と答えた。大半のユーザーは閲覧アプリを使用していないという結果が出ている。しかし、閲覧アプリ利用経験者の約8割が「使いやすい」と答えており、今後、閲覧アプリの利用者が増えることで、普及が進む可能性は十分にある。

 日本経済の発展に貢献しそうな「車検証の空き領域サービス」。まだクリアすべき課題はあるものの、「利便性」と「一元化」を武器に、新たな業界を巻き込むビジネスモデルの創出が期待される。

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