EVは長寿命だった! 平均「18.4年」でガソリン車並みの耐久性、英国の最新研究で明らかに
EVは、もはや未来の選択肢ではない。英国の最新研究によれば、EVの平均寿命は18.4年、ガソリン車と同等であり、走行距離も最大20万kmに達する可能性が示された。バッテリーの寿命や信頼性の向上により、EVは経済的に見ても環境的に見ても持続可能な選択肢となりつつある。
BEVの耐久性、ガソリン超え

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、バーミンガム大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが2025年1月、「Nature Energy」に発表した研究によると、現在のBEVの平均寿命は18.4年に達し、ガソリン車と同等、ディーゼル車を上回ることが明らかになった。さらに、BEVはこの18.4年の間に最大約20万kmの走行が可能で、従来のガソリン車の平均的な走行距離を超えている。
研究チームは、英国運輸省(MOT)が記録した2005年から2022年の英国の道路を走行した全車両のデータ、約3億件を分析し、BEVの寿命を推定した。この包括的な調査により、かつては耐久性に不安があったBEVも、近年の技術革新によって内燃機関車と同等の耐用年数を持つことが確認された。
さらに、BEVの信頼性も向上しており、故障の発生率は生産年ごとに12%低下している。一方、ガソリン車の故障低下率は6.7%、ディーゼル車は1.9%にとどまっており、BEVの耐久性向上が際立つ結果となっている。