トヨタ・プロボックス1強時代突入? カローラフィールダー&ADバンが生産終了…営業車の定番が消失、ファミリーカー転換で新たな需要を生むのか?
カローラフィールダーとADバンの生産終了により、商用バン市場でプロボックスの一強時代が現実味を帯びてきた。152万9000円(税込)のエントリーモデルから高いコストパフォーマンスを誇り、都市部の営業車としての優位性を確立。さらに、アウトドアブームやカスタム需要の拡大により、従来の商用バンの枠を超えた新たなニーズにも応えられる可能性が広がる。
アウトドア需要で変貌

営業車の主流である商用バンは、セダンをベースに設計され、ルーフを後方へ長く伸ばし、後部座席の後ろに荷室を備えている。かつては、こうした商用バンをファミリーカーとして使う個人事業主が多かったようだが、現在はビジネスとパーソナルユースを兼用するニーズは減少傾向にある。
しかし、近年は商用バンのシンプルなデザインや高い実用性が再評価されている。特に、キャンプなどのアウトドアブームの影響でプロボックスのカスタム需要が増え、単なる営業車としてだけでなく、趣味と実用を両立できる可能性を秘めている。
2025年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2025」では、カスタムショップのライドテックがプロボックスの「GR仕様」を出展し、多くの注目を集めた。トヨタのピックアップトラック「ハイラックス・GRスポーツ」のような黒い台形グリルに「TOYOTAロゴ」と「GRバッジ」を装着し、スポーティな仕上がりとなっている。ファミリーユースの可能性も感じさせるモデルであり、カスタムの幅が広がることで、新たな需要を開拓する余地がある。