世界市場で戦うための新しい戦略――競争力の再構築【連載】Make Japanese Cars Great Again(2)
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日本の自動車産業は、家電やスマートフォンの衰退に学び、従来のアプローチを見直す時期に来ている。CASE革命が進行する中で、個性化と新たな価値創造が求められる中、オールジャパンで進めるEVブランド「WABISABI(仮称)」の構築が鍵となる。自動車業界の再生を目指す新戦略とは。
統一EVブランドの立ち上げも視野

CASE革命の進展にともない、車づくりを既存の自動車メーカーが単独で担うのは難しいといえる。トヨタならば単独で戦えるかもしれないが、従来の自動車メーカー中心のアプローチでは通用しない。新たな戦略が必要だ。
この点について、ラグビーワールドカップでの躍進を引き起こした「ワンチーム」や毛利元就の「三本の矢」に学ぶべきではないだろうか。具体的には、日本統一EVブランド
「WABISABI(仮称)」
を立ち上げ、オールジャパンで総合力をもって勝負するという方針だ。ブランド、コンセプト、ソフトウェアなどは自動車メーカー以外の企業が担当し、車両製造と実装は自動車メーカーが担う。例えば、WABISABI(仮称)のモデルAはトヨタ、モデルBはホンダというように、製造会社を分けることも考えられる。
重要なのは、これからの自動車づくりには固定観念や既存のしがらみを打破し、面白いことをしているという期待感を生み出すこと、そしてその象徴として強力なブランドを構築することだ。日本の自動車産業が培ってきた技術と信頼をバックボーンに、日本統一EVブランドWABISABI(仮称)が「Make Japanese Cars Great Again」を実現することを期待したい。