世界市場で戦うための新しい戦略――競争力の再構築【連載】Make Japanese Cars Great Again(2)
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日本の自動車産業は、家電やスマートフォンの衰退に学び、従来のアプローチを見直す時期に来ている。CASE革命が進行する中で、個性化と新たな価値創造が求められる中、オールジャパンで進めるEVブランド「WABISABI(仮称)」の構築が鍵となる。自動車業界の再生を目指す新戦略とは。
新しい価値を提供するためのアプローチ

自動車も、CASE革命(コネクテッド・自動運転・共有化・電動化)の進展により、スマートフォン化するといわれている。
そのため、インディビジュアル化(個性化)がますます重要になる。インディビジュアル化を進めるためには、コンセプトから車両設計・製造までを自動車メーカー1社で完結させる時代は終わったといえるだろう。
例えば、Google Pixelは独自の魅力的な機能を前面に出しているが、実際に製造しているのはGoogleではない。自動車メーカーが「新しい価値」や「面白いことをしている」という期待感を発信できるのであれば、それでよいが、実際には難しいのではないだろうか。
その場合、水平分業を徹底し、コンセプトやデザインはインダストリアルデザイン事務所やITメーカー、ゲームメーカーなどの他業種企業に任せるべきだ。自動車メーカーはできる限り関与しない方が良い。
自動車メーカーがコンセプトやデザインに関与すると、製造技術や生産現場に精通しすぎて、「これだから自動車づくりを知らない素人は」と、新たな発想が却下される可能性が高い。これでは個性化や新しい価値の創造は難しい。自動車メーカーは、コンセプトやデザインの実現に集中すべきである。