「中年男性のママチャリ」は恥ずかしい? 貧乏くさい? むしろイケてる? 役所広司は前かご自転車乗ってたよ? いろいろ考えてみた
近年、自転車は単なる移動手段を超えて、ライフスタイルや価値観を表現するアイテムとして注目を集めている。特に都市部では、自転車選びが個性やステータスを示す重要な選択肢となっており、性別や年齢により評価が異なることも多い。『パーフェクト・デイズ』で役所広司が乗るシンプルな自転車が象徴するように、使い方次第でその「かっこよさ」が大きく変わることが分かる。
男性と女性、自転車利用の目的と傾向

興味深いのは、男性と女性で自転車に対する価値観が異なる点だ。
日用品流通の情報基盤を運営するプラネット(東京都港区)の2021年調査によると、男性が自転車を使う主な目的は「買い物」(79.8%)が最も多く、その次に「気分転換やリフレッシュ」(34.0%)が挙げられている。
一方で、女性も「買い物」(90.9%)が主な目的ではあるが、男性に比べて「気分転換やリフレッシュ」(14.0%)の割合が低く、代わりに「子どもの送迎」(4.3%)など、家庭的な用途で使う傾向が強いことがわかる。
また、使用する自転車の種類にも違いがある。男性は「クロスバイク」や「ロードバイク」といったスポーティな自転車を選ぶ割合が比較的高いのに対し、女性は「シティサイクル(ママチャリ)」を選ぶことが男性より6ポイント多い(男性は67.5%、女性は73.7%)。この違いには、男性が自転車を「運動」や「ステータス」の一部として捉える傾向があるのに対し、女性は
・実用性
・日常生活の延長
として選ぶという文化的背景が影響していると考えられる。