もう荷物をなくさない! アップルのAirTagは「ロストバゲージ問題」を根絶できるか? 11月新機能追加で考える

キーワード :
, ,
AirTagの登場により、航空業界のロストバゲージ問題が新たな解決策へと進化している。Bluetoothを活用したこの小型デバイスは、荷物の現在位置を迅速に把握できる仕組みを提供し、航空会社と連携することで、利用者の体験向上に寄与している。2024年末までに15社以上の航空会社が対応予定であり、今後、さらなる普及が期待されている。

航空荷物の紛失問題

預け入れ荷物(画像:写真AC)
預け入れ荷物(画像:写真AC)

 アップルのAirTagを使うと、大切な荷物に取り付けて紛失を防ぐことができる。簡単にいうと、見失った荷物の現在地を「探す」機能を使って確認できるということだ。

 この機能を活用して、ロストバゲージを解消しようという取り組みが、アップルと各航空会社によって進められている。

 ロストバゲージとは、航空機の運航中に荷物が紛失・遅延・誤配送されることを指す。航空会社の運航過程で、目的地に到着した際に預けた荷物が行方不明になることや、他の利用者の荷物と交換されてしまうことが含まれる。この状況により、旅行や出張が不便になることが多く、貴重品や重要な荷物の再取得に時間や労力がかかることがある。

 2024年11月、アップルはiOS 18.2ベータ版に新機能「Share Item Location」を追加した。この機能は、AirTagをはじめとするアップル製品の位置情報を表示できるもので、

「信頼できる第三者」

と情報共有が可能だ。航空会社とアップルが連携することで、荷物の現在地を迅速に把握し、回収に結びつけようという取り組みが進められている。

全てのコメントを見る