パイロットの飲酒問題、なぜ繰り返される? 2030年問題が迫る航空業界、その危機と安全確保に必要な対策とは
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JALでパイロットの飲酒問題が再燃し、遅延や欠航が発生した。2024年問題を背景に、パイロット不足が深刻化する中で、体調管理の強化が急務となっている。
飲酒問題解決の難しさ

さて、なぜパイロットの飲酒問題は解消されないのか――。
その理由のひとつは、飲酒が社会的に広く容認されているからだ。違法薬物とは異なり、飲酒は日常的に行われる行為であり、法的に罰せられることはない。お酒は嗜好(しこう)品であるため、飲酒が習慣化し、時には中毒になる人が出てくるのは避けられない。
特に「酒に強い」と自負している人は、少し飲んでも仕事に支障がないと考えがちだ。しかし、その「少し」が酔いを呼び、感覚がまひすることで飲酒量が増えていくことになる。
これはパイロットに限った問題ではなく、一般的な問題でもある。そのため、自動車の飲酒運転に対して厳しい法的措置や社会的制裁が取られているにもかかわらず、飲酒運転やそれにともなう事故はなくならない。
パイロットの飲酒問題を根本的に解決しようとするなら、飲酒そのものを社会全体で法的に禁止しなければならないが、現実的にそれは不可能だ。だからこそ、パイロットの飲酒問題は今後も続く可能性が高い。