“限界集落”目前? 大阪・南港ポートタウン「高齢化率49%」の現実! 理想のニュータウンはなぜ時代に取り残されたのか?

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車両通行禁止を掲げて街づくりが進められた大阪市のニュータウン「南港ポートタウン」。しかし、今では人口減少と高齢化に悩まされている。理想の暮らしを目指して作られたこの街は、これからどうなっていくのだろうか。

昭和の香り漂う街の現実

ポートタウン東駅前の飲食街(画像:高田泰)
ポートタウン東駅前の飲食街(画像:高田泰)

 だが、課題は山積している。ウェルネスタウン計画スタート時に進めた街のPRはほとんど効果がなかった。太陽のまち連合振興町会の吉水広文会長は

「単なるイベントでは、若い世代の心をつかめなかった」

と振り返る。しかも、ポートタウン内に一戸建て住宅はない。集合住宅の土地は公有か共有。このため、他の住宅街のような民間主導の街の更新が起きにくく、事業者参入の動きも活発といいにくい。

 ポートタウン自体が港湾区域に囲まれていることから、ポートタウン東駅と西駅に集中する商業施設の売り上げは住民に限られ、人口減少で悪化を続けている。営業している店舗も街開きした昭和の雰囲気が強く、若い世代に魅力的な場所ではない。

 ごみ高速輸送システムは悪臭を抑え、ごみ置き場が不要という利点があるが、大量消費、大量廃棄を前提にした高度成長期の発想でリサイクル時代に合わない。維持費も年約2億円と収集車で回収する方式の2倍かかっていた。大阪市は廃止する方針だったが、住民の反対を受け、ダストシュートから捨てたごみを地下タンクにためて収集する方式に切り替えた。

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