大衆ラーメンから高級天ぷらまで! 「カウンター形式の料理店」が日本文化に深く根付いた根本理由
大衆的なラーメン店から、ミシュランで星を取るような天ぷらの店まで、我々の生活の中に溶け込んでいるカウンター形式の料理店。日本においてカウンター形式の料理店が発展した背景には、自転車の国産化があった。
カウンター料理店の先進国だった米国

カウンター料理店は、19世紀の米国で発展した。その代表例はダイナーである。
ダイナーはもともと移動式の食堂であり、省スペースを目的としたカウンターのみの店舗から始まった。その後固定式の店舗となっても、ダイナーのカウンターは残存する。省力化のためである。
この頃の米国は慢性的な人手不足に悩まされており、カウンター形式のような、ウエーター・ウエートレスを必要としないさまざまな仕組みが導入された。
マクドナルドのような、客がトレーに料理を乗せて運ぶ方式は、19世紀末にバルチモア・デーリー・ランチというチェーン店が採用している。同じくトレーを使う、社食や学食でおなじみのカフェテリア方式も、19世紀末のチャイルズレストランというチェーン店に導入されている。
日本の回転ずしの先駆けともいえる、料理をベルトコンベヤーで回すメリーゴーラウンド食堂(Merry-Go-Round Cafes)も、1930年代の米国において既に登場していた。
さて、カウンターに座る客の目の前で加熱調理するためには、三つのインフラの普及が前提となる。
・水道
・ガス
・電気で動く換気扇
である。