バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは

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大阪市内で行われた自動運転バスの実証実験。ドライバーが「プルプル運転」姿勢で待機するなか、過剰な安全対策がリスクを生む可能性が浮き彫りに。疲労や反応速度低下の危険性、旧式インターフェースの問題に迫り、より人間工学に配慮した運転環境への転換が求められている。

疲労と緊張で運転能力低下

自動運転のレベル分けについて(画像:国土交通省)
自動運転のレベル分けについて(画像:国土交通省)

 このようなプルプル運転は、人間工学的な観点からもあまり好ましくないだろう。実際に試してみればわかるが、手足を宙に浮かせた状態を長時間維持するのはものすごく疲れる。

 ハンドルを持っていれば、手の重さをハンドルに預けることができるが、揺れる車内でハンドルを触らずに一定の空間を維持するためには、筋肉も神経も常に緊張していなければならない。もちろん足も同様だ。このような緊張は、単なる不快感にとどまらず、実際の危険場面での対応力を低下させる可能性が高い。

 特に深刻なのは、

「ペダル操作への影響」

である。路線バスには立っている乗客もいるので、急ブレーキは車内人身事故を引き起こす可能性がある。だから、非常に繊細なブレーキ操作が要求される。

 しかし、足を宙に浮かせた状態から、適切な強さでブレーキを踏むことは極めて困難だ。むしろ、足を自然な位置に置いておき、必要なときに落ち着いて操作する方が、はるかに正確なブレーキングが可能なはずである。

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