自動車産業の10分の1も、成長は無限大! 農林水産物輸出が切り開く「モノづくり日本」再生への道筋とは?
日本産農林水産物・食品の輸出額は、円安を背景に2023年に過去最高の1兆4547億円に達し、過去10年間で3倍以上に成長。加工食品や畜産品の輸出が好調で、特にイチゴやカキなどは、世界市場でも注目の的。中国市場の再開に期待がかかる一方で、輸出先は東南アジアや欧州へも広がり、農産物や水産物は「モノづくり」の新たな柱となる可能性を秘めている。
農業・漁業でモノづくりがカギ

農林水産物・食品の輸出額が、2023年に1兆4547億円と過去最高を記録したとはいえ、自動車の17兆2652億円と比較すると「約10分の1」にすぎない。しかしながら、裏を返せば現状は
「伸びしろしかない」
と捉えることもできる。これからは、自動車といった産業製品だけがモノづくりではなく、農業・漁業もモノづくりだと認識すべきではないだろうか。
もうからない、収入が少ないから農業や漁業のなり手がいないのであれば、輸出に活路を見いだして、稼げる工夫をすべきだ。
欧州の料理番組を見ていると、キタアカリやシイタケ、エノキ、ミソなど、なじみのある日本の食材が普通に使われていることに気づく。安全で良質な食材は、国に関係なく需要があるということだ。もし商品に自信があり、買い手がいるなら、もっと積極的に商売をして、国内の何倍、何十倍の価格で販売してもいい。農林水産物・食品は、外貨を稼ぎ得る可能性を大いに秘めており、
「海を渡って輸送するロジスティクス分野」
の役割がますます重要になってくるだろう。