現役ドライバーが物申す タクシー料金“15年ぶり”値上げで「本当に割を食う人たち」とは

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タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は、15年ぶり料金値上げに見る業界の行く末について。

経営者が漏らす深いため息

街中を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)
街中を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)

 タクシー業界は、典型的な労働集約のため、売り上げにおける8割近くが人件費になっている。経営者側からすると、これが収益を圧迫する原因だという。

 ある経営者は、こう話す。

「最近では大手4社を中心に新卒の採用もみられるが、その割合は少なく、乗務員の高齢化が進んで平均年齢が60歳超となっている。いわゆるパート型乗務員の占める割合も高く、今後取り入れられるであろう社会保険の加入条件の引き下げにより、会社負担のさらなる増大が懸念される」

「コロナ禍がすでに2年以上も続いたことによる売り上げの大幅減少に加えて、タクシーアプリの導入や以前からのクレジットカード決済、交通系電子決済の増加で、手数料負担が年々頭の痛い問題となっている」

「世界情勢の不安定化による燃料費の高騰、その他オイルやタイヤなどの消耗部品の値上げは最悪で、当社のような小規模の事業者は、大手事業者による吸収と合併が行われて、ますます淘汰(とうた)が進むと思う」

 同社の2022年2月期の総売り上げは、過去最悪だった前年同期よりさらに100万円近く減収という。

「乗務員の不足で稼働数も少なくなった。大手と比較すると総売り上げのケタは小さいが、努力を重ねていても同規模の都内タクシー会社はほぼこの金額になっている。つまり、青息吐息だ」

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