JR東日本「SKISKI」キャンペーンが作った平成の高揚感 “スキー旅行”のきらめきをもう一度

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JR SKISKIがスノー業界に与えた影響を考察。90年代のCM曲「CHOO CHOO TRAIN」はミリオンヒットとなり、人気の過熱に大いに貢献した。

完全復活で冬の定番化

GReeeeN「雪の音」(画像:NAYUTAWAVE RECORDS)
GReeeeN「雪の音」(画像:NAYUTAWAVE RECORDS)

 最後に、2010年代以降のJR SKISKIのCMキャラとCMソングだ。

・12-13季:本田翼/GReeeeN「雪の音」
・13-14季:川口春奈/SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」
・14-15季:広瀬すず/back number「ヒロイン」
・15-16季:山本舞香・平祐奈/MAN WITH A MISSION「Memories」
・16-17季:桜井日奈子/[Alexandros]「SNOW SOUND」
・17-18季:原田知世・三上博史(*)/松任谷由実「BLIZZARD」
・18-19季:松本穂香・伊藤健太郎/sumika「ホワイトマーチ」
・19-20季:浜辺美波・岡田健史/Eve「白銀」
・20-21季:本田翼/マカロニえんぴつ「メレンゲ」
*=映画『私をスキーに連れてって』(86年)の映像

 時は流れ、JR東日本は12-13季にJR SKISKIを本格的に再開させる。ターゲットとしたのは、かつてのスキーブームを知らない、そして、自動車所有率が低い21世紀育ちの若者だ。

 CMは売り出し中だった本田翼をメインに、“パリピ”なノリではない若い男女グループをドラマ形式で描いた。恋愛の匂いを漂わせ、「青春は純白だ。」というコピーでストレートに訴えた。

 ここで特筆したいのは、何パターンかあるCMに新幹線のシーンはあったものの、それがいかに便利かをプッシュするような内容ではなかったことだ。自社の商品をゴリ押しせず、若者に「ゲレンデにはいいことがありそう」というイメージを抱かせることを重視したのだ。

 復活第1弾のキャンペーンは反響が大きかったのか、その後も一部例外を除き、基本的には同じフォーマットが踏襲されていく。続けているということはJR東日本がそこに意義や手応えを見いだしているということだろう。

 現在はスノー業界全体の体力が落ちており、全国ネットでのスキー場やスキー用具量販店のテレビCMはほとんど見られなくなった。

 そんななかで、JR東日本がコツコツ続けているこの先行投資は、将来のスノー業界に決めて大きな意味を持ってくるのではないだろうか。

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