ウクライナ侵攻で自動車輸出が壊滅的危機に どうなる北海道「対ロ貿易」

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ウクライナ戦争で、北海道の対ロ貿易は中断を余儀なくされている。自動車輸出は壊滅状態となっている。

対ロ貿易の比率が高い北海道

輸出を待つ自動車のイメージ(画像:写真AC)
輸出を待つ自動車のイメージ(画像:写真AC)

 ロシアのウクライナに対する軍事侵攻の影響で、対ロ貿易は中断を余儀なくされている。日本でも影響が次第に出ているが、中でも貿易でのつながりの強かった北海道は大きな打撃を受けている。

 まず壊滅的になったのが自動車輸出だ。

 北海道からロシアへの2021年の自動車輸出額は46億2500万円で、北海道の全自動車輸出の実に8割を占めていたが、開戦を契機に貿易ルートは遮断。輸出が不可能になった。なおロシアへの輸出ルートのうち、その6割は小樽港からとなっている。

 また、水産物も輸入の先行きが不安視されている。

 北海道の港のなかには、ロシア産の水産物輸入が主要産業になっているところもある。そのひとつで、北海道北部に位置する紋別市の紋別港では、2021年の輸入額78億1591万円のうち、ロシア産の活カニが49億4817万円(63%)を占めている(『北海道新聞』2022年3月31日付朝刊)。

 貿易額そのもので見ると、対ロ貿易は2020年の統計で輸出76億7200万円、輸入712億7900万円と、最大相手国の中国(輸出487億6400万円、輸入1229億6800万円)に比べて多くはない。

 一方、輸入額のうち対ロ輸入額に占める割合は2018年の統計で全国が7.33%なのに対して、北海道は8.60%となっており、対ロ貿易の存在感の高さがうかがえる。