ウクライナ侵攻で自動車輸出が壊滅的危機に どうなる北海道「対ロ貿易」

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ウクライナ戦争で、北海道の対ロ貿易は中断を余儀なくされている。自動車輸出は壊滅状態となっている。

どうなる対ロ貿易

サハリンの街並み(画像:写真AC)
サハリンの街並み(画像:写真AC)

 いずれにしても、北海道では地理的・歴史的にロシアとの交流を活発に行ってきた経緯がある。前述した自動車輸出や活カニ輸入は金額こそ微々たるものだが、脆弱(ぜいじゃく)な北海道経済を支える重要な要素となってきた。

 大手メディアでは、侵攻によるロシア産水産物の輸入ストップが生んだ価格高騰を大きく報じているが、北海道では金額こそ大きくはないものの、生命線ともいえる貿易ルートが閉ざされた。これはかつてない危機といえるだろう。

 前述の『北海道・ロシア地域間交流推進方針』では

「2000年時点のロシアと日本のGDP(国内総生産)比がおおむね1:17であったものが、2009年には1:4、2018年には1:3となっている」

とも書かれている。

 ロシアの経済発展で、これまでの投資がようやく実を結ぶ段階になったところで起きたのが、今回の貿易停止だ。ソ連崩壊後の混乱の中でも途切れなかった関係は、今後どうなるのであろうか。

 もちろん、大手メディアによる戦況報道は当然の役目だ。しかし、私たちが今まで意識していなかった北方との貿易ルートの閉鎖が、北海道の地域経済、さらには日本全国にどのような影響をもたらすのか――、このことはもっと報道されるべきだろう。

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