高速バス「フルフラット化」は本当に安全か? 新ガイドライン11月頃策定も、中国では寝台バス廃止 その理由とは
国土交通省は深夜高速バスのフルフラット化に向け、安全対策のガイドラインを11月に策定予定。しかし中国では寝台バスが廃止された例も。
フルフラット化、日本が学ぶべき中国の教訓

フルフラットの寝台バスは、日本ではまだ黎明期だが、海外ではすでにいくつかの運行例がある。ただ、中国では安全性の問題から寝台バスを廃止した例もあり、安全性の確保にはさらなる検討が必要なようだ。
高速バスや深夜バスも中国では重要な移動手段であり、安価な長距離移動手段として日本以上に利用されている。また、寝ながら長距離を移動できる寝台バスは、広大な国土を移動するため需要が高く、1990年頃から多くの路線が登場している。
中国の寝台バスは、バスの中に二段ベッドのような座席が配置されており、リクライニングはせず、乗客は走行中にバスの中で眠ることができた。しかし、実際の運行ではさまざまな問題が発生しており、特に交通事故での死亡率が高く、2012年には寝台バスの生産・販売が中止され、寝台バスは廃止された。
中国の場合、交通事故発生時に
・バスから脱出することが困難であること
・多くの乗客が寝ていること
・荷物が通路に置かれていること
などが、脱出困難による死亡者数を増加させたと思われるとの結果が出ている。
国土交通省は、こうした海外の事例も含めたガイドラインを検討すべきではないだろうか。