日本人の“京都離れ”が遂に始まった? 市内の宿泊客「外国人70%超」の現実、子連れ観光客は「神戸に変更しました」のホンネ

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京都市内の主要ホテルに宿泊する外国人客の割合が4月に初めて7割を超えたことが分かった。円安による訪日外国人観光客の増加や国内客の減少などが要因と見られる。

求められる抜本的な混雑緩和策

長い列が絶えない京都駅烏丸口の観光特急バス乗り場(画像:高田泰)
長い列が絶えない京都駅烏丸口の観光特急バス乗り場(画像:高田泰)

 京都市は混雑緩和に向けてさまざまな手を打ってきた。観光地の混雑情報をインターネットなどで発信するほか、混雑していない時間帯や比較的観光客が少ない観光地を推奨している。JR西日本は通勤ラッシュ並みの混雑が問題になった嵯峨野線の車両を増結・増便した。しかし、訪日客の多くが

・嵐山や錦市場、東山区の清水寺や祇園など定番の人気スポット
・中京区と下京区にまたがる繁華街の四条河原町
・下京区のJR京都駅

に集中し、市民生活に深刻な影響を与えている。対策が十分な効果を上げているとはいいにくいのが現状だ。

 6月からは京都市バスの観光特急が土日祝日に清水寺や左京区の平安神宮や銀閣寺方面へ運行を始めた。人気観光地へ向かう通常の路線バスも便数が増え、JR京都駅前のバス待ち行列緩和にそれなりの成果を上げているように見る。ただ、バスが渋滞に巻き込まれ、思うように利便性が高まっていない面も見受けられる。

 これらの対策は“対症療法”にすぎない。抜本的な解決策を打ち出さなければ、日本人客の減少が加速し、

「京都離れ」

が加速する可能性がある。そうなれば市民にとっても大きな損失だ。京都市は松井孝治市長の就任後、観光公害対策のプロジェクトチームを立ち上げているが、これまで以上に危機感を持ち、対処することを迫られている。

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