日本人の“京都離れ”が遂に始まった? 市内の宿泊客「外国人70%超」の現実、子連れ観光客は「神戸に変更しました」のホンネ
訪日客がホテル占拠

東京都の大手旅行代理店にはこの春も京都旅行の相談や予約が多かったが、ニュースで報じられる混雑ぶりを気にする声が目立ったという。担当者は
「ホテルが早い時期から訪日客に抑えられ、思うように確保できないなか、利用客の多くから混雑を回避しようとする意向を感じた」
と振り返る。高知県の地方公務員(33歳)は連休中、家族3人で1泊2日の関西旅行を計画していたが、行き先を京都市から神戸市に変えた。
「ベビーカーを押して混雑の中を歩くのは大変。神戸は訪日客が少ないようなので」
京都観光には満足も混雑に不満

日本人の日帰り観光客は増えている。
京都市観光協会などが携帯電話の位置情報を基にしたビッグデータからコロナ禍前の2019年平均値を100とする日本人来街者指数を市内39か所ではじき出したところ、4月は全体で
「116.8」
だった。2019年4月の113.3を3.5ポイント上回っていた。2019年の同月より高かったのは、これで5か月連続だ。
大阪市など近隣都市に宿泊したり、近場の人が宿泊を日帰りに切り替えたりしたことが考えられる。京都市観光協会は
「物価高の影響が大きいと考えているが、日本人の京都離れがないとはいい切れない」
と説明した。京都市ではコロナ禍前も日本人観光客の減少が問題になっていた。京都市によると、2015年に5202万人を数えたが、その後は毎年少しずつ下がり、2019年は4466万人(14%減)まで落ちている。
2018年の調査では日本人観光客の9割以上が「京都観光に満足した」と答える一方、4割超が「残念なことがあった」と答えている。多くが
・観光地の混雑
・道路の渋滞
だ。これを受けて当時、さまざまなメディアが
「日本人観光客の京都離れ」
と書き立てた。2022年の調査でも京都観光に満足した日本人観光客は9割以上に上った。しかし、「残念なことがあった」との回答も4割近い。観光地の混雑を上げる声が最も多かった点は、変わっていなかった。